「看護師として医療の現場を見てきました。介護支援専門員として厳しい介護の現状を痛感しました。パートナーの最期を家で看取りました。そして…………」
あなたがこの人の立場だとしたら、この後どういった行動をとりますか?ある女性は、次のような行動をとったそうです。
そして……、彼女「玉置妙憂」さんは僧侶になる道を選びました。もちろん、ゲームの職業などではありませんよ?(笑)
出家して仏門に入った、いわゆるお坊さんのことです。今回はそんな、看護師でありながら、僧侶でもある玉置妙憂さんをご紹介していきます。
玉置妙憂ってどんな人?
プロフィール
引用:PRTIMES
名前 | 玉置 妙憂(たまおき みょうゆう) |
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本名 | 玉置 憂子(たまおき・ゆうこ) |
誕生日 | 1964年10月8日 |
年齢 | 56歳(2021年現在) |
出身 | 東京都中野区 |
職業 | 看護師・僧侶・スピリチュアルケア師・ケアマネ-ジャー・看護教員 |
玉置妙憂さんは、後光が差しているかのような、穏やかな笑顔の方ですね。昨今はテレビやラジオにもよく出演しているため、玉置妙憂さんを知っている方という方も多いのではないでしょうか?
そして気になる玉置妙憂さんの経歴がこちら↓
経歴
引用:週刊女性PRIME
- 1988年、専修大学法学部卒業後、法律事務所に就職。結婚、出産も経験する。
- 長男が重度のアレルギーがあることが判明。息子専属の看護師になるため、30歳で看護学校に入り、看護師の免許を取得。
- 2008年、再婚した夫のがんが再発。夫は自然死を希望し、自宅療養に。
- 2012年、自宅で夫(63歳)を看取る。夫の最期の姿に、科学だけでは解決できない問題があることに気づく。
- 2013年、46歳で出家を決意する。
- 高野山にて1年間修行し、51歳で高野山真言宗僧侶となる。
- その後、現役の看護師としてクリニックに勤めながら、患者本人、家族、医療と介護に携わる方々の橋渡しとして、人の心を穏やかにするべく、スピリチュアルケアの活動を続ける。
- 非営利一般社団法人「大慈学苑」を立ち上げ、代表を務める。
- 2019年4月、「NHKクローズアップ現代」に出演
- 2019年10月、放送の「グッとラック!」(TBS系)で火曜コメンテーターを務める。
- 2020年4月、「テレフォン人生相談」(ニッポン放送)のパーソナリティーを担当。
- 全国で講演会やシンポジウムの開催を行うなど幅広く活動する。
玉置妙憂さんは、30歳から看護師になろうと学校に入られたのですね!今の時代は社会経験を経て学校に入る、いわゆる「学び直し」をする人も珍しくないですが、当時は相当勇気のいる決断だったと思います。
そして2012年、玉置妙憂さんは最愛の夫を自宅で看取りました。この「夫の看取り」が、玉置妙憂さんが僧侶の道を選ぶきっかけになったそうです。
玉置妙憂さんは、夫の最期の姿を「感動すら覚えるほどの美しい死に様」と評しています。だからといって安易に、そんな風に思った玉置妙憂さんを「自分の夫が亡くなったというのに、酷い言い草ではないか」とは、どうか責めないであげてください。
玉置妙憂さんは、看護師です。そして仕事柄、数百人もの看取りに立ち会ってきました。
過剰な点滴や水分補給をする病院では、患者の体にどうしても痰や体にむくみが出ることもあるそうです。しかし、治療を選択しなかった玉置妙憂さんの夫は最期まで穏やかに呼吸を続け、枯れ木のように命を燃やし尽くして旅立っていきました。
玉置妙憂さんにとっては、最期に夫が身をもって、美しい死に様で逝ってくれたのです。最愛の人が美しいまま、安らかに眠ってほしいと気持ちは、誰がもっている当たり前の願いではないかと、私は思います。
身近な人の「死」に対し、人はさまざまな感情を抱き、その結果、心や体・行動に影響を与えます。玉置妙憂さんの場合は夫の最期から、新たな「死生観」を垣間見たのですね!
「人生とはこういうものだ」という生き方・生きざまに関する考え方「人生観」とは対極に位置する、「こうやって死にたい」という人の死に対する価値観や考え方「死生観」。みなさんも一度は死後の世界について、考えたことありませんか?
「死後の世界、天国や地獄がある」や「自宅で最期を迎えたい」という考え方だって、立派な個人の死生観です。自分の死生観に迷っている方は、ぜひ次に紹介する玉置妙憂さんの本を読むことをお勧めします!
玉置妙憂の本ってどんな内容?
「死にゆく人の心に寄りそう 医療と宗教の間のケア」(光文社新書)
引用:Amazon
死はやがて訪れる事だと分かっていても、やっぱり怖いものです。それは自分の死、身近な人の死でも大差はありません。
そういった死に対する漠然とした不安をほぐすもの、死を受け入れる準備として、こちらの本を読んでみてはどうでしょうか?きっとアナタの死生観が、より良いものに変わると思います。
SNS上ではこんな意見も↓
先ほど紹介した『死にゆく人の心に寄りそう』だけど、これから誰かを看取ったり自分がどう看取られたいかを真剣に考えている人にはほんとお勧め。この本では「亡くなりつつある人」を「着地態勢に入った人」と表現しているけど、その意図がよくわかる。この本いいよ。必読書。ガチ推奨。( ´・畠・`)山 pic.twitter.com/uJE9LVf4so
— 畠山 雄二 bot (@bot82460412) May 25, 2019
これからの少子高齢化社会で、両親がそろそろ高齢で心配という方や、逆にそろそろ終活しなきゃな〜という方も多いのではないでしょうか?看取る側、看取られる側、両方の方に必須な本のようです。
「困ったら、やめる。迷ったら、離れる。」(大和出版)
引用:Amazon
せっかくの自分の人生なのに、余分なことに心を割いて苦しくなっていませんか?そういう方に読んで欲しい本になります。
この本を読めば、「自分の軸」を見つめ直す、良い機会になりそうですね。シンプルで、心に響くタイトルがまた素敵です!
タイトルに惹かれて、この本を購入された方も多いのではないでしょうか?ちなみに私なら、本屋で見かけた瞬間ジャケ買いしてます(笑)
SNS上ではこんな意見も↓
『困ったらやめる、迷ったら離れる 』玉置妙憂さんの本📕本屋さんに寄ったら目に入った・・そんなふうに生きる勇気、欲しいと思った、年齢から言って、生きてきただけ生きる事は出来ないから・・🍀
— 花まま (@hanamama_115_2) January 12, 2019
「生きてきただけ生きる事は出来ない」。……なにか、とても心に刺さる文章です。
「まずは、あなたのコップを満たしましょう」(飛鳥新社)
引用:Amazon
会社のため、家族のため、他人のため、日本人はとくに頑張りすぎる傾向があるように思えます。まずは何より自分のこと、自分のカップを満たすことを考えてあげてください。
知人がこの本を読んだ感想を聞いたのですが、本の一文一文に涙腺を刺激され、始終泣きながら読んでいたそうです。私もこの本を読んだら、泣く自信があります!!(なぜか自慢げ)
SNS上ではこんな意見も↓
本📓📖📚からの学び🧐
「まずはあなたのコップを満たしましょう」
苦しみや悲しみとは程よく
距離を置く事人の目なんて気にせず
自分自身の心を幸せで満たす事自分のコップがいっぱいだったら他の誰にもあげられない
悲しい時は思いっきり泣く事
自分自身を満たす事
私の課題だなあ💦 pic.twitter.com/2WUoABTfwq— ちぃ (@ChokoRamuChi) October 31, 2020
自分のコップを幸せで満たしたいなら、まずはコップに溢れる悲しみや苦しみを開放してあげないといけませんね。手始めに、私は感動物の映画でも観て、自分のコップに溢れる悲しみ(ストレス)を解放しなくては……!
玉置妙憂の人生相談ってなに?
テレフォン人生相談は、
玉置妙憂さんですね。#ラジオ沖縄#テレフォン人生相談#NHK#あさイチ pic.twitter.com/IomUIkPdvW— 樹 木 (きき) (@ki_ki_desu) October 7, 2020
玉置妙憂さんは、2019年4月からニッポン放送の長寿番組「テレフォン人生相談」のパーソナリティに加入しています。「テレフォン人生相談」とは、1965年に放送を開始し、ニッポン放送で最も長く続いている長寿番組です。
相談内容は、法律や健康、育児や家事、介護についてなど、多岐にわたります。玉置妙憂さんに相談すれば、どんな悩みでも菩薩のように受け止めてくれそうですね!
「テレフォン人生相談」は毎週月曜~金曜、11時から放送中。相談は、毎週火曜日と水曜日に電話で受け付けているので、気になる方は是非電話してみてはどうでしょうか?
「玉置さんに相談したいけど、電話はちょっと恥ずかしいなあ〜。」と思ったそこのアナタ!玉置妙憂さんの人生相談は、WEBでも受け付けていますよ↓
【募集中】身近な人には相談できないお悩み、お待ちしております。こちらの回答はWEB女性自身の連載コラムで無料でお読みいただけます。/「玉置妙憂の心に寄りそう人生相談」皆さんのお悩み相談を募集します。|本がすき。 https://t.co/uBUN8Ew0rS
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) July 9, 2020
こちらは、光文社のサイト「WEB女性自身」で玉置妙憂さんが持つ連載コーナー「玉置妙憂の心に寄りそう人生相談」です。過去には、こんな人生相談もありました↓
樹木希林さんの本を読んで、感動しました!どうしたら、あんな風に穏やかで、潔い死に方ができるのでしょうか?
玉置妙憂さんは、この相談に対し「ズバリと解決する答えを持ち合わせてはいないので、一緒に考えさせてください」と、まず回答しています。このように答えてくださると、相談者にとっては、玉置妙憂さんが隣に寄り添って解決策を考えてくれているような気持ちになりますね!
次に、玉置妙憂さんは、相談者のいう「穏やか」とは具体的にどういった状態を示すのか、紐解いていきました。ここでは「穏やか」を、例えば「気持ちよく眠るように死ぬこと」と定義しています。
たしかに、誰でも死ぬなら、気持ちよく死にたいですよね。でも、どうやったら気持ちよく死ねるのでしょうか?私もぜひ、知りたいです!!
続けて、玉置妙憂さんは、気持ちよく眠るように死ぬための実現方法を考えました。玉置妙憂さんがいうには、ポイントは「死ぬときが、毎日の延長線上にある」ことだそうです。
………?つまり、どういうこと?
つまり、いつも夜、気持ちよく眠れていない人が、”都合よく”、死ぬときだけ気持ちよく死ねるわけないでしょ!!!ってことみたいです。清々しいほどの正論ですね!
玉置妙憂さんは、まずは気持ちよく眠る習慣をつけましょうと続けて言っています。いつも寝不足の私には耳が痛いお話です…。
そして最後に、玉置妙憂さんはこんなことも言っています。「逝き方は「生き方」です。「幸せ」に逝きたいなら、今日一日の中で「幸せ」をしっかり感じること。「潔く」逝きたいなら、今日一日を「潔く」過ごしてください。思い立ったが吉日ですよ。さっそくはじめてみてはいかがですか。」
徹頭徹尾、相談者に寄り添った素晴らしい回答ですね!相談者の方もきっと満足されていると思います。
悩みは直接解決できなくても、誰かに吐き出すことで気持ちが軽くなることもありますよね。私も玉置妙憂さんに人生相談してみようかな〜。
まとめ
- アレルギーを持つ息子のために、看護師にまでなった凄いお母さん
- 50代から僧侶を目指し、いざ高野山へ!
- タイトルが秀逸!玉置妙憂さんの著書3選
- 人生相談は、電話またはWEBで好評受付中
生きる意味や死への恐怖、こういった悩みを「スピリチュアルペイン」と呼ぶそうです。これだ!という答えがない問題のため、多くの人がこの悩みに陥ってきました。
私も子供の頃、死後の世界のことを考えては、眠れない夜を過ごしたことがあります。そんな現状を打開しようとメスを入れたのが、メスをもつ医者でなく、看護師の玉置妙憂さんでした。
そして、今回ご紹介した玉置妙憂さんが出演する「SWITCHインタビュー 達人達」が、7月3日(土) 22時から放送予定です。ぜひご視聴ください!!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。